人間とは得てして気持ちが乗っているとき、勉強に身が入っているとき、恋人や友人、そして夫婦関係がうまくいっているときには、他人についてはおろか、自分自身についても深く考えようとしない生き物です。
ところが、一旦仕事に行き詰まったり、人間関係に戸惑いを感じることで、はじめて自分のことや周りの人のことが気になるのです。
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このように「欲求」と「規範」が争いあって折り合いをつけたものが「自分らしさ」です。
換言すると、こころの中にある「欲求」とこころに取り入れられた「規範」との闘いによっ
て生まれてくるものが「自分らしさ」といえます。
この「自分らしさ」とは、我が儘や勝手というのとは異なります。我が儘や勝手は、欲求
のまま行動することをいうのであって、こころの中に取り入れられた規範との闘いによって
生み出された「自分らしさ」ではありません。
いま、この「自分らしさ」を育てない子育てが大流行しています。例えば、「親のいうこと
を聞きなさい」とか、「先生の指示に従わない子はいけない子」といった育児や教育の結果、
「上司の指示に従うことがよい社員である」といった考えが導き出され、指示を出す方も指示
を受ける方もそれが当然だというような雰囲気が醸成されています。
しっかりとした「自分らしさ」を持ち、「自分ならどうするか」を考え、「自分はどうした
いのか」を自問しながら課題に取り組むことができる上司・部下との関係でなければ、職場に
おける問題解決の道に近づけません。
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